2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

マリア像の前で懺悔 〜フランドル〜

映画『フランドル』(2006年)を観た。 カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した作品だそうだが、私には道徳的に破綻した、反吐が出るほど内向きの映画だとしか思えなかった。あらすじ陰気で貧しそうな農村の若者たち。バルブとデメステルは気軽にセックスを…

クンデラなど

最近読んだ本など。■小説の精神 ミラン・クンデラによる小説論。まさにヨーロッパの文化エリートの書。ヨーロッパ的な思考システム(特にその哲学)に捉えられると、それなしにものを考えることなど不可能に思えてくるのだが、少し離れて眺めてみると、それ…