2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

良心的アメリカ人の諦観 〜スローターハウス5〜

カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』(一九六九年)読みました。面白かった。主人公のビリーは戦争中の一九四四年、最初の時間内浮遊現象を経験する。過去や未来のあちこちに時間が飛び、いきなり子供になったり、一九六五年にとんだりして…

アメリカ的作家の誕生 〜ガープの世界〜

ジョン・アーヴィングの『ガープの世界』読みました。とても面白くまた勉強になる小説だった。とにかく第一章『ボストン・マーシィ』がすばらしい。読みながら笑い、泣いた。そのあらすじ ジェニー・ガープは裕福な家庭に生まれたが、兄たちに勧められた大学…