2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

家族という部族 〜心臓を貫かれて〜

マイケル・ギルモア著、村上春樹訳『心臓を貫かれて』を読みました。アメリカのある異常な、しかし同時に象徴的でもある家族を描いた驚くべきノンフィクションです。二人の人間を殺して死刑になったゲイリー・ギルモアという人物がいる。その歳の離れた弟で…

低層社会のスポークスマン 〜廖亦武へのインタビュー〜

以下はル・モンドによる廖亦武へのインタビューの翻訳です。廖亦武は中国の反体制作家で、現在日本で唯一出版されている彼の著書『中国低層訪談録』はこのブログでも紹介しました。蛇足ながら、ここにこれを訳出するのは中国を貶めるためでは決してありませ…